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絶景の紅葉をスニーカーで!【九州/2024年】山歩き初心者におすすめのコース・見頃
山登りはしたことがないけれど、歩くことや自然に触れることは好き……そんな人にイチオシなのが、スニーカーでも手軽に歩けるハイキングです。紅葉も楽しむことができる秋は、自然の中を歩くにはもってこいのシーズン。秋空の下で鮮やかに染まる山すそを歩いて、気持ちの良い汗を流してみませんか。今回はそんな手軽に紅葉の絶景を楽しむことができる、九州エリアのおすすめハイキングコースを、YAMAPに寄せられたユーザーの活動内容などをもとに厳選しました!
絶景紅葉スニーカーハイク2024| 地域別のおすすめコースと見頃を紹介 #08/シリーズ一覧はこちら
目次
スニーカーで行ける山とは?
「山を歩く」というと色々な装備が必要では? と思うかもしれませんが、今回ご紹介するコースは登山靴や大きなザックは不要。歩きやすいスニーカーで楽しめる、絶景ハイキングコースを厳選しました。
選定基準は以下の通りです。
・歩行時間:30分〜3時間程度
・歩行距離:0.5km〜5km程度
・上り標高差:300m以下
・最高到達地点標高:2500m以下
※一部、上記基準を超えるコースもあります。
※天候の急な悪化に備え、雨具や防寒具、飲み物なども忘れずに。明るい安全な時間帯に歩くようにしましょう。
※コース選定に際しては「天気の良い日」にスニーカーで歩けることを基準としています。雨の日、積雪期は向いていないコースもありますので無理をしないようにしましょう。また、各山には複数のコースがありますが、今回ご紹介している「スニーカーハイク」推奨のコースに限定して、自然を傷つけないように歩くようにしましょう。
さらに、多くの人が歩いている人気コースであるという点も加味しました。登山地図GPSアプリ「YAMAP」のユーザーの活動データ(集計期間:2021年9月〜2021年12月)をもとに、訪問者数の多かった人気の山・コースを中心に選定しています。
スニーカーは履き慣れたものであれば基本的にはOK。ただし舗装されていない土や岩の上やぬかるみでは、ツルツルの靴底だと滑りやすくて苦戦することも。グリップが効く溝がしっかり刻まれた靴底かどうか、お出かけ前に確認してみましょう。
これだけ済ませれば、あとは気軽にハイキング感覚で出かけるだけ。早速おすすめの紅葉ハイキングコースを見ていきましょう!
紅葉おすすめスポット①大分・沓掛山【見頃|10月下旬〜11月中旬】
日本百名山・九重連山の山々の大展望。鮮やかに染まる山肌のダイナミックな絶景
日本百名山・九重山は九州本土最高峰でもある中岳(1,791m)を中心に、久住山(1,786m)・星生山(1,762m)・大船山(1,786m)などの山々が連なる火山群。キャンプ場としても人気の坊ガツルや山中の秘湯・法華院温泉山荘なども有名です。
例年5月には山肌はピンクのミヤマキリシマで彩られますが、その葉が赤く色づく秋も絶景。沓掛山(1,503m)は登山口の牧ノ戸峠(1,330m)から30分足らずで登頂できる九重連山の玄関口です。大半がコンクリートで舗装された登山道はスニーカーでもストレスなく歩け、山頂からは九重連山の名峰たちが紅葉に染まる絶景を一望できるでしょう。
「牧ノ戸峠発着|四季の変化を山肌で感じる沓掛山 往復コース」の紅葉の見頃、歩行時間
都道府県:大分県九重町
例年の見頃:10月下旬〜11月中旬
歩行時間:1時間
歩行距離:1.6km
上り:187m
消費カロリー:210kcal
アクセス:大分道・九重ICから牧ノ戸峠まで自動車で約40分
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※紅葉シーズンが始まると投稿された写真が表示されます。
紅葉おすすめコース②福岡・宗像城山【見頃|11月下旬〜12月中旬】
世界遺産の神宿る島を遠望する山頂。登山口周辺の紅葉も鮮やかなお手軽ハイキング
福岡県宗像市と岡垣町の境に位置する城山(じょうやま、369m)は、筑前国の豪族・宗像氏の居城だった蔦ヶ嶽城があったことから名付けられた山。ほかにも登山コースがありますが、今回はJR鹿児島本線・教育大前駅から徒歩10分足らずで到着できる宗像市の「赤間登山口」からの往復コースをご紹介します。
登山口にはモミジの群落がありひときわ鮮やか。歩きやすい階段やベンチが整備された登山道の随所で紅葉を楽しむことができます。大きな石燈籠が設置された山頂からは、世界遺産に認定されながら一般の入島が禁止されている宗像大社沖津宮の御神体・沖ノ島も遠望できる、おすすめのハイキングコースです。
「赤間登山口発着|神宿る島を遠望する城山往復コース」の紅葉の見頃、歩行時間
都道府県:福岡県宗像市・岡垣町
例年の見頃:11月下旬〜12月中旬
歩行時間:1時間30分
歩行距離:1.6km
上り:278m
消費カロリー:324kcal
アクセス:九州道・若宮ICから赤間登山口まで自動車で約20分
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紅葉おすすめコース③佐賀・多良岳【見頃|10月下旬〜11月上旬】
有明海や雲仙岳を望む絶景。山岳信仰の史跡もたどるスニーカーハイク
佐賀と長崎の県境に連なる多良山地は多良岳県立自然公園に指定されており、多良岳(982m)はその主峰です。植生も豊かで、夏に咲くオオキツネノカミソリ群落は国の天然記念物に指定されています。古くから信仰の対象となった霊山で、山頂の石祠に祀られた権現像は奈良の大仏造営にも尽力した行基の作。9合目にある金泉寺は真言宗の開祖・空海の開山とされ、山中には修験道の開祖・役行者の像もあります。
山頂はわずかに佐賀県側にずれていますが、今回は長崎県側の金泉寺登山口から往復。短時間のハイキングで有明海や雲仙岳の眺望と紅葉を楽しむことが可能です。
「金泉寺登山口発着|山岳信仰の史跡をたどる国見岳 往復コース」の紅葉の見頃、歩行時間
都道府県:佐賀県太良町、長崎県諫早市
例年の見頃:10月下旬〜11月上旬
歩行時間:2時間
歩行距離:2.2km
上り:291m
消費カロリー:383kcal
アクセス:長崎バイパス・長崎多良見ICから金泉寺登山口まで自動車で約1時間10分
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紅葉おすすめスポット④長崎・妙見岳【見頃|10月下旬〜11月中旬】
島原半島の活火山・雲仙岳を彩る紅葉。ロープウェイ沿いの手軽なハイキングコース
島原半島を代表する活火山・雲仙岳(1,359m)。1990年〜1991年の噴火では普賢岳が大火砕流を起こしましたが、地球の息吹を感じる場所として日本初の世界ジオパーク(島原半島ジオパーク)に認定されました。この噴火によってできた平成新山(1,483m)は登山禁止ですが、仁田峠から山頂直下の妙見岳駅(1,284m)まで雲仙ロープウェイが架設された妙見岳(1,331m)周辺は、手軽なスニーカーハイクを楽しむことが可能です。
春にピンクのミヤマキリシマの花が美しい斜面は、秋には一面の紅葉に染まります。体調や時間次第では、片道でもロープウェイを利用すると良いでしょう。
「仁田峠発着|雲仙ロープウェイで気軽に楽しむ妙見岳往復コース」の紅葉の見頃、歩行時間
都道府県:長崎県雲仙市
例年の見頃:10月下旬〜11月中旬
歩行時間:1時間30分
歩行距離:1.7km
上り:275m
消費カロリー:342kcal
アクセス:長崎道・諫早ICから仁田峠まで自動車で約90分
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紅葉おすすめコース⑤宮崎・白鳥山【見頃|10月下旬〜11月上旬】
日本百名山・霧島山を彩る紅葉。点在する火口湖の神秘的な水面をめぐるハイキング
日本百名山・霧島山の最高峰は韓国岳(1,700m)ですが、この連山を形成する他の山々も魅力は満載。特に韓国岳を挟んで北側にそびえる白鳥山(1,363m)は、火口湖である白紫(びゃくし)池を抱いた典型的な火山で、六観音御池などの火口湖をめぐる手軽な周回コースが整備されており、スニーカーハイクにはうってつけの山です。
山頂からは韓国岳はもちろん、今なお活発な噴煙を上げる桜島や雲仙山を眺望することができ、活火山の多い九州の大地の息吹を感じ取ることができるでしょう。霧島山周辺は火山活動によって入山規制がかかることもあるので、事前の情報収集もお忘れなく。
「神秘的な水面をめぐる白鳥山往復コース」の紅葉の見頃、歩行時間
都道府県:宮崎県えびの市
例年の見頃:10月下旬〜11月上旬
歩行時間:2時間20分
歩行距離:4.7km
上り:301m
消費カロリー:362kcal
アクセス:宮崎道・高原ICからえびの高原駐車場まで自動車で約40分
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紅葉おすすめスポット⑥鹿児島・冠岳【見頃|11月上旬〜12月上旬】
修験道の行場でもあった岩峰を彩る紅葉。山頂からのパノラマも楽しめるコース
冠岳は東岳(486m)・中岳(496m)・西岳(516m)の3つの峰で構成され、それぞれの峰に神社がある信仰の山です。登山口には冠嶽神社が座しており、古来から修験道の行場であった霊山。また、紀元前に秦の国から来日した徐福が自らの冠を置いたという伝説が山名の由来でもあります。
修験道の山伏が往来した山にふさわしく険しい岩峰がそびえる山ですが、スニーカーでも歩ける登山道が整備されており、その途中では数々の奇岩・怪石に出会うことができます。最高峰の西岳山頂からは日本百名山の霧島山(韓国岳、1,700m)・開聞岳(924m)も一望でき、空気が澄んだ秋ならではの絶景を堪能できるでしょう。
「冠岳登山口発着|山頂のパノラマを楽しむ周回ルート」の紅葉の見頃、歩行時間
都道府県:鹿児島県いちき串木野市・薩摩川内市
例年の見頃:11月上旬〜12月上旬
歩行時間:1時間50分
歩行距離:4.0km
上り:312m
消費カロリー:389kcal
アクセス:川内道路・串木野ICから冠岳登山口まで約15分
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※紅葉シーズンが始まると投稿された写真が表示されます。
※カロリーは総荷重で決まります。ここでは体重50kg+荷物5kg=55kgを想定して計算しています。
※ハイキングに出かける際は、自治体やビジターセンターなどが発信している最新の情報を入手し、必要な装備を揃え、安全に楽しみましょう。また、紙地図や登山ナビゲーションアプリを活用し、道迷いを予防するようにしてください。
※ご紹介しているコースは舗装されていない場所を歩くケースも多く、雨後のぬかるみなどお足元にはご注意ください。
トップ画像:ciroさんの活動日記より
(編集協力=鷲尾 太輔)
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。
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