投稿日 2021.06.16 更新日 2023.05.23

楽しむ

骨付き肉を食らう! カルディの上海風スペアリブ缶でパワー満点の肉料理

飽くなき冒険心を胸に世界中を飛び回り、各国の缶詰を食べ尽くしてきた缶詰界のヴァスコ・ダ・ガマ。「缶詰博士」こと黒川勇人氏が手がける本連載。今回ご紹介するのは、野趣あふれる骨付き肉が味わえる絶品の「スペアリブ缶」です。山に登り、大自然と対峙しながら骨付き肉を喰らう。そんな魅惑的な山ごはんをお手軽に叶える方法、お教えします。

超絶美味な山ごはん! 缶詰博士が教える珠玉の缶たんレシピ講座 #03連載一覧はこちら

目次

人々を魅了する「骨付き肉」というフレーズ

缶にちは!コンプレッションバッグの圧縮ヒモがいつも絡まる缶詰博士・黒川勇人です。

今日は、世界中の珍しい食材を取り揃える「カルディ」で買える「上海風スペアリブ」の缶詰を使った肉料理2品を紹介しますぞ。

カルディのオリジナル缶詰は、発売するたびにSNSで話題になる。中でも2020年に発売した上海風スペアリブはかなり人気が高く、いまでも品切れが起こるほどだ。

その中身は、豚の骨付き肉(スペアリブ)を黒酢&紹興酒の特製タレで煮込んだ料理。“上海風”っていうのは何だか分からないけど(上海に行ったことがない)、甘辛くてこってりした味が最高にウマい。内容量140gで税込383円であります。

温めて白ごはんに乗せるだけ!朝から食べたいパワー満点の「スペアリブ肉めし」

1缶分の肉をぜんぶ乗せるとこの量

肉めし。何と魅惑的な響きでありましょう。豚肉であれ、牛肉であれ、鶏肉であれ、何の肉でも白ごはんに乗っけて、甘辛いタレを掛ければそれでよし。あとは一気呵成(いっきかせい)にかっこむだけだ。

この上海風スペアリブ缶も、柔らかい肉といい、濃厚な甘辛タレといい、肉めしの材料として最上であります。

上海風肉めしの材料一覧

必要な材料は、上海風スペアリブ1缶、フリーズドライのグリーンピース適量(ナルゲンの広口丸形ボトル30mlに入っている)、アルファ化米の白飯1袋と水、それだけ。

缶詰は必ず湯せんするべし

缶詰といえばこの儀式、湯せんが缶要(肝要の意)。クッカーに湯を沸かして火を止め、開缶前の缶を5分浸けておく。その間に他の作業をしておけば、中身は熱々に温まる。

今回は、アルファ化米を戻すための水(170ml)に300mlほどをプラスして沸かし、アルファ化米に使ったあとの残りを湯せん用と、グリーンピースを戻すために使用した。

温まったおかげで脂身がとろとろ

温まった缶詰を開けると、脳髄を溶かしそうな素晴らしい匂いが立ち昇った。豚脂の香ばしい匂いに、煮込まれた黒酢の甘い匂いが絡んでいる。早朝だというのに(5時だ)、意識は一気に戦闘モード!

かくのごとし。白ごはんにスペアリブをタレごと乗せて、グリーンピースをトッピングすれば缶成!

温まったスペアリブは脂身がとろっとろ。赤身のほうもほろほろと崩れていく柔らかさだ。そしてタレがもう、ヤバいほどウマい。白ごはんもろとも、あっという間に胃の中へ消え去った。

タレを残さず味わいたいから「上海風スペアリブのマッシュポテト添え」

雨もまたよし。タープを張って悠々とランチタイム

突然ですが、小さいタープって、いいもんですねェ。たとえ雨が降っていても、さっと広げればそこは自分だけの極上空間。この山行で初めて使ったヒルバーグ「タープ 5UL」は、畳むと手のひらに乗るほど小さくなるし、広げれば1人がくつろぐのに十分なスペースが出来る。

しかし選んだ色(赤)に問題があった。このあと、予想もしなかった事態が起こるのであります。

インスタントのマッシュポテト。カルディで購入

ともかく、次の料理は「上海風スペアリブのマッシュポテト添え」。世の中にはインスタント・マッシュポテトという便利なものがあり、いろんなメーカーから出ている。どれも適量の湯(もしくは水)を加えてかき回せばすぐに出来るので、山行でも至極便利であります。

唯一の欠点は、粉が舞い散りやすいこと。目の前でくしゃみなんかしたら悲劇(喜劇)が起こる。

上海風スペアリブのマッシュポテト添えの材料一覧

材料は「スペアリブ肉めし」のアルファ化米がマッシュポテトと入れ替わっただけ。でも、手抜きしたわけではありませんよ。添え物の野菜も同じく、フリーズドライのグリーンピースであります。

野菜は、本当はフリーズドライのほうれん草がオススメなのだ。でも今回、間違ってグリーンピースを持ってきてしまった。すみませぬ!

えー、ところで……。材料一覧の画像が何だか赤っぽくないですか? その前のマッシュポテトの画像もそうだったんだけど、気付いてました?それは赤いタープのせいなのであります。赤いタープの下って、全てが赤くなっちゃうんですね。知らなかった。

写真を撮るのには不利なので、みなさんもどうぞお気を付けください。

熱くなった缶はプライヤーで取り出す

次第に慣れてきた赤い世界の中で、まずは缶詰を湯せんする。温まった缶はかなり熱いので、マルチツールに付いているプライヤーを使って取り出すのがよし。

「そのためにプライヤーを持っていくの?」と思う方もおいででしょうが、プライヤーは他にもいろいろ使えていいのだ。特に、ガイラインの端を固く結ぶ時とか。

湯せんの残り湯をインスタント・マッシュポテトに注ぐ

湯せんの残り湯でグリーンピースを戻し、さらに残りを使ってインスタント・マッシュポテトを戻す。

この時ですぞ、気を付けないといけないのは(倒置法)! 湯を注ぐのも、かき混ぜるのも、ゆっくり静かに行うべし。そうしないと粉が舞って、あちこちに付着するのだ。

(編集部より)黒川氏の凡ミスにより、赤い写真でお伝えしてきましたが、さすがに仕上がり写真まで赤いのはどうかと思い、色調整を入れております。あらかじめご了承ください

かくのごとし。こうして皿に盛りつけると、缶の中に入っているタレの量がけっこう多いことが分かる。

したがって、それを吸わせるだけの量のマッシュポテトを作るのがオススメ。肉が美味いのはもちろんのこと、タレを吸ったマッシュポテトが抜群に美味しくて、いくらでも食べられるのだ。とはいえ、食べ過ぎると動きが鈍くなるので、そこは大人の判断で。

今回紹介した上海風スペアリブ缶は、数多くある肉の缶詰の中でも傑作のひとつ。通常、骨付き肉は缶詰にしないものだけど(重量増加による輸送費の上昇、骨がゴミとなる等)、そこをあえて骨付きにしたのが良かった。骨から肉にうまみが供給されるため、加熱した後でも肉からうまみが抜けにくいのだ。

かなりの人気商品なので、もし見つけたら迷わず買うことを推奨しますぞ!

缶詰情報

カルディコーヒーファーム「上海風スペアリブ」140g 税込383円
カルディ店舗や直販サイトで購入可

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