投稿日 2021.10.15 更新日 2023.09.26Sponsored

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山下舞弓さんと歩く、八ヶ岳を望む長距離自然歩道・中央分水嶺トレイル〜KEEN・TRAVEL TRAIL〜

米国ポートランド発のアウトドア・フットウェアブランド〈KEEN〉が提案する「TRAVEL TRAIL(トラベル トレイル)」。日本各地のトレイルを歩き、その土地の文化に触れることで、アウトドアをもっと広く、深く満喫しようという「旅の楽しみ方」です。 YAMAP MAGAZINEとの共同企画第5弾は、登山好きにとっては親しみの深い、八ヶ岳を望む霧ヶ峰の「中央分水嶺トレイル」をフィーチャー。旅をするのは、YouTubeで『オトナ女子の山登り』チャンネルを配信しているモデルの山下舞弓さん。秋の高原ハイクをKEENのロングセラーモデル「ターギー II」とともに歩きます。

※ 新型コロナウイルスの状況や拡大防止への対応は、お住まいの地域によって異なります。国や自治体、関連機関の最新情報を参考に、安全を心がけた登山をしましょう。コロナ禍における登山についてのYAMAPの考えはこちら

目次

山下舞弓さんと「ターギー II」

今回のTRAVEL TRAILをナビゲートしてくれるのは、YAMAPではもうすっかりおなじみの山下舞弓さん。山下さんは10代の頃からモデルとして雑誌やCM、TVなどのメディアで活躍中。その一方で、登山好きが高じて、2020年1月からYouTubeチャンネル『オトナ女子の山登り』をスタートしました。「Beauty Healthy Energy」をコンセプトにした山ごはんも人気コンテンツのひとつですが、なんとここで配信している動画は、出演から企画、撮影、編集まですべてひとりで行なっているんだとか。

そんな山下さんにとって、八ヶ岳エリアは何度も訪れている馴染みの深い場所らしいのですが、霧ヶ峰にある、「中央分水嶺トレイル」の存在は知らなかったのだそう。そんな山下さんと2日間に渡って歩いた中央分水嶺トレイルの魅力をお伝えしていきます。

山下さんがセレクトしたシューズは「/ ターギー II」。KEENのラインナップのなかでも、定番中の大定番。なんと初代モデルが登場したのは2004年。コンセプトや基本設計を受け継ぎ、改良を重ねながら愛されているロングセラーモデルなんです。「ターギー II」の特徴は、クラシックなハイキングシューズのルックスに盛り込まれた「歩きやすさ」「安全な歩行」を実現するための機能。まずは長年支持を集めつづける、「ターギー II」の秘密にからご紹介しましょう。

1)長距離歩行を快適にする軽やかな履き心地

数日かけて長距離を歩く旅であるTRAVEL TRAILでは、歩きやすさや快適性が大切。「一見がっしりとした「ターギーⅡ」ですが、403g(24㎝、片足)で、実際に履いてみると重さを感じず、むしろ見た目も軽やかな印象。その理由は、上質なレザーと通気性に優れるメッシュを効果的に組み合わせているデザイン性。

アッパーには足を岩や木の根から守ってくれるヌバックレザーを採用。シリコンを含浸させることで防水性と耐久性を高めています。甲には足の屈曲を妨げないメッシュ素材を配置。通気性にも優れるので長時間の歩行でもシューズ内の快適性をキープしてくれます。

2)さまざまなトレイルに対応するソール設計

草原から岩場まで、あらゆるシチュエーションでも安定した歩きやすさを実現するソールも、「ターギー II」が高い評価を集める理由のひとつ。ミッドソールには「シャンク」とよばれる樹脂製のプレートが内蔵されており、歩行時のソールのねじれを軽減してくれます。歩いていて岩に乗ったときにグキッと捻ってしまった経験はありませんか? そんなシーンでもシャンクがしっかりとソールを安定させてくれるので、とても心強いんです。

アウトソールにも注目。凹凸の最大高はなんと4mm。まるでオフロードタイヤのようなパターンが岩場やザレの多い不安定なトレイルでもしっかりと地面を捉え、スムーズな歩行を実現してくれます。素材には滑りにくい特殊なラバーを採用し、木道や濡れた岩の上でも安心のグリップ力をを発揮してくれるはず。

3)安定感を高めるヒールロックシステム

「ターギー II」を後ろから見てみると、テープがかかとから前面に配置されているのがわかります。これは「ヒールロックシステム」と呼ばれるもの。シューレース(靴紐)と連動しており、紐を結ぶことで、足首からかかとまでのフィット感が高められ、足の後方がしっかりと固定されるんです。シューズ自体の安定性が高まるだけでなく、かかとが浮きにくくなるので靴擦れも軽減されるなど効果は絶大です。

4)KEEN.DRYによる優れた防水性

「ターギー II」には「KEEN.DRY(キーン・ドライ)」と呼ばれる独自の防水メンブレンを採用。雨の日や水溜りがあるようなトレイルでも、シューズ内の濡れを気にすることなく歩けます。デイハイクであれば多少濡れても問題ないかもしれませんが、何日もトレイルを歩く場合は一度濡れてしまうとずっと不快なまま…ということも。浸水を未然に防ぐのが、快適な登山には大切です。

実際、今回の中央分水嶺トレイルでも前日の雨により水没した場所がそこかしこに。でも「KEEN.DRY(キーン・ドライ)」の防水性によりトレイルの中央を濡れを気にすることなくずんずん歩くことができ、トレイルから踏み外すこともありませんでした。シューズに防水性を何より求める多くの登山者には嬉しい機能でしょう。

つま先の保護性能の高さも「ターギー II」の特徴。それもそのはず、KEENは創業者がヨットでつま先を怪我し、「つま先を守るサンダルを作ることはできないのか?」という疑問から生まれたブランド。つま先を保護するトゥ・プロテクションは、KEENの代表的サンダル「ニューポート」をはじめ、この「ターギー II」でも採用されています。歩行時に岩や石に足をぶつけてしまっても痛めたりすることなく、下山するまでの安全・安心を提供してくれます。

シューズ製造工程は、どうしても環境負荷がかかります。だからこそ、環境に配慮したレザーワーキンググループ認証のレザーを採用したり、レザー以外の素材にリサイクルPETを採用したり、プロバイオティックスを採用したケミカルフリーの防臭加工を採用しています。そして、アウトドアギアに欠かせない撥水加工からは、人体に有害で、発がん性の疑いがあるといわれている化学物質・過フッ素化合物を排除。より安全な化学物質の使用に切り替えるなど、できる限り環境負荷を低減する取り組みを行い、今尚、更なる環境負荷を低減するシューズ製造方法の実現を目指して日々努力し続けています。

アウトドアギアは命を守る道具だからこそ、安全で快適にアウトドアを楽しむための機能性を備えていることが重要ですが、その前に、アウトドアを楽しめるのは自然があるからこそ。アウトドアブランドとして、未来のことを考えたものづくりが、KEENのシューズには込められているのです。

「ターギー II」とともに中央分水嶺トレイルへ

今回は、そんな「ターギー II」とともに、山下舞弓さんが2日間かけて中央分水嶺トレイルを歩いていきます。

山下舞弓さんが履いているシューズをKEEN公式オンラインストアで購入

八ヶ岳を望む、長距離自然歩道・中央分水嶺トレイル

霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイルコース全体像
*出典:信州・長和町観光協会(https://www.c-trail.com/trail_course/

「中央分水嶺トレイル」はその名のとおり、「中央分水嶺」にあります。これは、トレイルの北側の水は日本海へ、一方南側は太平洋へと流れる分水界の上に設けられたトレイルだということ。水を分ける峰々から、「日本の背骨」や「日本の中心」とも表現されます。そんな「中央分水嶺トレイル」の全長は、長門牧場〜白樺湖・大門峠〜霧ヶ峰〜八島湿原〜和田峠〜三峰山~美ヶ原高原までの38km。今回はそのなかでもリージョンBにあたる、八島湿原〜車山〜白樺湖(8.6km)を歩きます。

ちなみに、中央分水嶺は、北は北海道の宗谷岬から、南は鹿児島県の佐多岬まで一本の線でつなげることができます。「こっち側は日本海、こっち側は太平洋!」と壮大な地理を思い浮かべながら歩くことのできる、ロマンが詰まったトレイルなんです。リージョンBは、八ヶ岳連峰や南アルプス、中央アルプス、天気がよければ北アルプスまで見渡すことができる、360度の絶景が魅力。今回の取材では好天に恵まれ、これ以上ない景色を堪能できました。

スタート地点は八島(やしま)湿原。長野県のほぼ中央に位置する高層湿原です。この湿原の成り立ちには12,000年もの歴史があり、希少な高山植物や苔などの植物が自生しています。1939年には国の天然記念物の指定を受けました。この地の固有種をはじめ、360種もの植物が分布している奇跡の湿原です。

今回のルート。八島ヶ原湿原〜白樺湖の地図はヤマップアプリ内で参照できるのでぜひ活用してほしい

まずは駐車場、ビジターセンターがある登山口へ。八島湿原はぐるっと一周できる整備されたハイキングコースをはじめ、中央分水嶺トレイルや車山へとつづく登山道など、さまざまな道がつづいています。広大な湿原を眺めながらのライトハイクを楽しみます。

湿原の周りを3分の1ほど歩いたところで、中央分水嶺トレイルは山の上の方へと向かいます。ここからは木道ではなく登山道へ。ごつごつした岩が点在するトレイルを登っていくと、八島湿原が眼下に広がりました。スタート時の標高がすでに高いこともあり、視界を遮る木々が少ないのも「中央分水嶺トレイル」のこのセクションの魅力。

今回のルートでは、いくつものピークを踏むことができます。ひとつめは「ゼブラ山」とも呼ばれている男女倉山(おめくらやま / 1,776m)。雪が降ると縞模様になるのがその名の由来なのだとか。広々とした山頂からは浅間山や中央アルプスの姿も見えました。

八ヶ岳を望む絶景トレイルで気軽な稜線歩き

ここからが中央分水嶺トレイルのハイライトとも言えるセクション。トレイルは「北の耳(1,829m)」や「南の耳(1,838m)」を経由し、笹原が気持ち良い尾根沿いへとつづいていきます。稜線歩きをしてみたいけど、アルプスに登るのはちょっと大変…という方も、ここなら安心。頑張らなくても絶景が楽しめる、贅沢なトレイルです。

「見える山もどんどん変わっていくし、歩いた道のりが遠くなっていくのも最高。アップダウンがあまりないから散歩気分でゆるい感じだけど、そこそこ距離もあるので達成感も十分です(山下さん)」

八ヶ岳の峰々を目の前に、どこを見ても大絶景の360度のパノラマコース。多くのハイカーは八島湿原や車山のみを登ることが多く、実はこうしてぐるっと歩く人はあまりいないんです。そんなこともあり、好天なのに静かなハイキングを楽しめました。

「とにかく気持ちいいの一言。のんびり景色を見がら歩けるトレイルって、あまりないんですよね。心に余裕ができるから存分に景色を楽しむことができます。気づけばさっきまで歩いていた八島湿原がずっと遠くに。もうこんなに歩いたんだ! ってびっくり(山下さん)」。

途中、「南の耳」で小休止を挟みつつ、秋の絶景トレイルを満喫。蓼科山から赤岳方面まで、八ヶ岳がまるっと見えるのもここだけ。

「見える山もどんどん変わっていくし、歩いた道のりが遠くなっていくのも最高。アップダウンがあまりないから散歩気分でゆるい感じだけど、そこそこ距離もあるので達成感も十分です(山下さん)」。

「ころぼっくるひゅって」でランチタイムに

ぐるっと中央分水嶺トレイルを歩き、車山を手前で分岐を右に。霧ヶ峰を望む1,820mに位置する山小屋「ころぼっくるひゅって」へと向かいます。ここは1956年に建てられてから、登山や観光で訪れる人たちを迎えているレストラン兼山小屋。美味しいコーヒーやボルシチといったカフェメニューのほか、お土産の販売や宿泊なども楽しめる人気のスポットです。

到着したのはちょうどお昼どきということもあり、ハイカーや観光客で賑わっていました。山下さんがテラス席でいただいたのは、名物のロシア風牛肉と野菜の煮込みスープ・ボルシチとサイフォンコーヒー。

「ころぼっくるひゅっては冬に行ったときは閉まっていたので、念願が叶って嬉しいです。たくさん歩いたあとは、ボルシチの酸味としっかり味の染み込んだ野菜の味が染み渡ります。そしてやっぱりここに来たならサイフォンコーヒー。食後にほっこりできる場所があるのはハイカーにとっては嬉しいですね。ランチはもちろん、立ち寄りでほっと一息つくにもぴったりです。車でも行ける場所ですが、歩いて辿り着いた喜びはひとしお。ちょっと得した気分です(山下さん)」。

最高地点車山(1,925m)の山頂へ!

「ころぼっくるひゅって」でエネルギーをチャージしたら、本日の最高地点である車山(1,925m)へ。ちなみにころぼっくるひゅっても車山も、中央分水嶺トレイルからちょっと外れるのですが、そんな寄り道も楽しみのひとつ。

「ころぼっくるひゅって」のある駐車場から車山山頂までは45分ほどのコースタイム。手軽なので、この日もハイカーから家族連れまで多くの方がハイキングを楽しんでいました。山頂までの道のりはごつごつした岩が転がっていて、できれば本格的なハイキングシューズがベター。「ターギー II」はこんな岩場でもしっかり安定して歩きやすいんです。

車山山頂からは再び中央分水嶺トレイルへと戻り、白樺湖へと下山します。分水嶺というだけあって、山のちょうど稜線部分を歩いていきます。遠くに八ヶ岳の山々を望みながら下山していくと、遠くに見えていた白樺湖がもう目の前に。

「車山から白樺湖に歩いていけるトレイルがあるなんて知りませんでした。しかも、中央分水嶺トレイル以外にも白樺湖周遊トレイルなど、いくつものハイキングコースを発見。白樺湖を起点にルートを設定して歩いてみるのも面白そうです(山下さん)」。

美味しいごはんと居心地のいい宿「ウォールデン」

白樺湖畔で一休みしたら、本日の宿「ウォールデン」へ。距離は3kmほどなので、体力がある方は歩いてもいいですし、サクッとタクシーでラクをするのもOK。「ウォールデン」は姫木平と呼ばれるエリアにある大きなログハウスが特徴のレストラン&ペンション。名物はなんとお蕎麦とキーマカレー。なんとも不思議な組み合わせが気になります。

早速チェックインを済ませ、「ユニーク」に履き替えて疲れた足をリラックス。

「ユニーク」は、KEENを代表するアイテムのひとつで、2本コードと1枚のソールで編み上げたオープンエア・スニーカーです。たくさん歩いて疲れた足にも安らぎを与えてくれます。

カナダから輸入したという太い丸太が目印のログハウス。ディナーには、やはり名物として名高いお蕎麦とカレーのセットをオーダーした山下さん。お蕎麦は長野県産の蕎麦粉を使用し、しっかりとした歯応え、するっとした喉ごし。カレーはひき肉を10数種類のスパイスでじっくり煮込んだ本格的なキーマカレー。

「白樺湖周辺というと、池の平ホテルのようなリゾート地という印象でした。登山のことを考えていると、つい街は通過してしまうんですよね。しかも、家が長野県にあるので街で泊まることもほとんどなく…。なので、今回はこうして泊まって、オーナーさんとお話できたのはいい経験になりました。

キーマカレーは本格的なスパイシーさで美味しかったですし、やはり山のあとにはがっつり食べたいもの(笑)。お蕎麦はさっぱりしていて、そのコントラストも絶妙でした。不思議な組み合わせですがベストマッチ。ご夫婦のお話も楽しく、時間も忘れて聞き入ってしまいました。(山下さん)」。

2日目は八子ヶ峰ハイクと山ごはんの旅へ

2日目も快晴。高原ならではの心地よい空気と小鳥のさえずりが迎えてくれました。「ウォールデン」をチェックアウトしてトレイルに向かう前に、ちょっと近くの道の駅まで足を伸ばして食材をゲット。「道の駅 マルメロの駅ながと 」は2020年6月に完成したばかり。地元長野産の野菜や果物のほか、加工品なども揃います。今日はここで手に入れて食材で、山下さん特製の山ごはんを作ってくれるのだそう。乞うご期待です!

八子ヶ峰(やしがみね)(1,869m)は、白樺湖から蓼科山へとつづく小さな山脈。こちらは「八ヶ岳山麓スーパートレイル」の一部でもあり、八ヶ岳連邦を間近に見られるもうひとつの絶景トレイルです。目の前には蓼科山、稜線からは南アルプスと中央アルプスを望むことができます。もちろん今日も「ターギー II」で歩いていきます。

白樺湖畔にある登山口から登っていくと、あっという間に稜線へ。八ヶ岳と霧ヶ峰に挟まれた八子ヶ峰はちょっとした穴場スポット。3時間半ほどのコースタイムで踏破できる手軽さながら、景色は一級。秋はススキの草原が広がり、気持ちのよいハイキングを楽しめます。

トレイルの終着地点は「ヒュッテ アルビレオ」。現在は営業休止中ですが、可愛らしい三角屋根の山小屋です。ここでランチタイムに。道の駅で買った地元の食材を使って、山下さんによるランチタイムのスタートです。

山下さん特製「秋を感じる炊き込みご飯」

YAMAP MAGAZINEでも「山ごはん」をテーマにした記事を連載中の山下さん。今回は、秋の味覚をテーマに、ワンバーナークッキングをご紹介。

食材は、無洗米とめんつゆ(持参)に、道の駅で買った「さつまいも」「乾燥きのこ」「みょうが」を使用。メスティンはクッキングシートを敷いて焦付き防止に。

手際よく食材をカットしていく山下さん。さつまいもはサイコロサイズに切り、ミョウガは細切りに。お米、乾燥きのこと一緒にメスティンに投入し、水を入れてしばし待ちます。

蓋が浮かないように石を乗せ、火をつけて吹きこぼれてきたら止め、20分。しっかりと蒸らすのが美味しく炊き上げるコツなのだとか。

炊き上がるまでの時間でもう一品作ることもあるという山下さんですが、今日は天気もいいのでのんびり景色を堪能しつつ、出来上がりを待つことに。

タイマーのアラームが鳴り、手際よく混ぜてから器に取り分けます。さつまいもときのこの彩りが美しい炊き込みご飯の完成です。

「山でひと手間かけてごはんを作るのって、とても豊かですよね。出来上がるまでの時間も楽しいし、絶景を見ながら食べるごはんはやっぱり最高。自分で作れば好きな味にできるので、その場所や登山スタイルに合ったレシピを毎回考えています。地元の食材を使うのは、一期一会のようなもの。どうできあがるのかもわからないので毎回ドキドキしています。それも山ごはんの楽しみなんです(山下さん)」。

蓼科山の登山口まで下山してゴール

中央分水嶺、そして八ヶ岳山麓スーパートレイルをめぐる旅もこれで終わり。霧ヶ峰・八島湿原にはじまり、車山を経て八ヶ岳を間近に望む八子ヶ峰を歩いて感じたのは、トレイルを旅するように歩くことの楽しさでした。気軽に歩けるのに景色は格別、しかも遠くに見える景色がだんだんと近づいていく達成感も味わえる。そしてローカルを堪能できる街も楽しめる、まさにTRAVEL TRAILにぴったりの場所でした。

八島湿原から歩きはじめたときはあんなに遠かった八ヶ岳ですが、もうここはその一端である蓼科山の麓。山頂を目指すピークハントもいいけれど、こうして水平移動をする旅の楽しさも、TRAVEL TRAILの醍醐味です。

山下舞弓さんにとってのTRAVEL TRAILとは?

2日間にわたってTRAVEL TRAILを楽しんだ山下さん。霧ヶ峰や八ヶ岳は、自宅からのアクセスがいいこともあり、通い慣れた山のひとつ。しかし、中央分水嶺トレイルをはじめ、山と山をつなぐ長距離自然歩道の存在は知らなかったのだそう。新しい山の楽しみ方、面白さに気づいた旅になったと話してくれました。

「霧ヶ峰も八ヶ岳も、何度も登りに来た山です。でも、その間がこんなふうにロングトレイルで繋がっているとは知らなかったんです。中央分水嶺トレイルも、ゼブラ山や南の耳といったピークのことは知っていたのですが、トレイル目線で歩くとまた違った見え方で楽しめました。

私にとってのTRAVEL TRAILは、リラックスできること。アップダウンもあまりなく、気持ち良いトレイルはどこまでも歩いていきたいくらい。普段の生活で追われたり、忙しくしてしまったりするけど、こうしてリラックスして山を楽しむと、心がリセットされたように感じます。

中央分水嶺トレイルも八子ヶ峰も、頑張らなくていい山なのに達成感もあって不思議な感じ。きっと心に余裕があるから、いい景色を楽しみながら歩けるのだと思います。長い距離を歩いても疲労感がなくて、本当に心地よい旅でした(山下さん)」。

2日間をともにしたKEENの「ターギー II」

最後に、山下さんが着用したKEENの「ターギー II」について、履き心地をレビューをしてもらいました。ふだんはトレイルランニングシューズのようなライトな靴を履くことが多いという山下さん。KEENのハイキングシューズははじめてだったようですが、これまで感じていた足の悩みが解決されるなど、想定以上の好感触だったよう。

「もともとランニングをしていたこともあって、登山靴を履く機会があまりなかったんです。今回”ターギー II”で歩いてみて、ミドルカットのハイキングシューズってすごく楽なんだなって気づきました。わたしは足首が柔らかいのか、岩に乗り上げたときにグキッと捻ってしまうことがよくあるんです。

でも2日間を振り返ってみると一度も捻っていないんですよね。岩が多いトレイルでもしっかり安定してくれますし、滑ったりもしませんでした。見た目以上に足捌きがいいので、足の裏やつま先が痛くなることもなく快適でした。

とくにTRAVEL TRAILのように、山道を長距離歩いて、また街で過ごす時間も長いので一足ですべて完結してくれるシューズはとてもありがたいですね。振り返ってみると、たくさんピークも登りましたし、距離で言えば20km近く歩いているはず。疲れや痛みを気にせずに景色を楽しめたのも”ターギー II”があったからこそなんだと思います(山下さん)」。

2000mに満たない標高ということもあり、これからベストシーズンを迎える霧ヶ峰、八ヶ岳の山々。KEENが提案する「歩く楽しさを再認識させてくれるTRAVEL TRAIL」を、ぜひとも体験していただきたいと思います。今回の旅の様子は山下さんのyoutubeチャンネルでも公開予定とのこと。チェックしてみてください。

中央分水嶺トレイルに行くならここをチェック!
ころぼっくるひゅって

ナビゲーター:山下舞弓
写真・文=小林昂祐
協力:キーン・ジャパン合同会社

KEEN公式サイトはhttps://www.keenfootwear.com/ja-jp/から