投稿日 2021.06.02 更新日 2023.09.26Sponsored

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登山者1.8万人のアンケートで判明! 登山靴のトラブル、選び方を徹底解説

登山用具の中で最も重要なアイテムといえば、登山靴。足にフィットしない登山靴で歩くと、靴ずれや捻挫などを起こしかねず、安全登山にも関わってきます。そこでYAMAPでは、「登山靴に関するアンケート」を実施。寄せられた1.8万人もの回答の中から登山靴についての代表的なお悩みをピックアップし、KEENスーパーバイザーの坂本佳隆さんに答えていただきました!

現在、KEENストアでは、防水のスマホケースやオリジナルステッカーがゲットできるYAMAPユーザー限定のお得な来店キャンペーンも実施中! 詳しくは記事の最後に紹介しているので、この機会にKEENストアに行ってみてはいかがでしょうか?

目次

登山者1.8万人が答えた。登山靴購入時のポイントとは?

登山者1.8万人が回答した登山靴に関するアンケートで分かったのは、登山靴選びの難しさ。「今履いているものでも大きな問題はないんだけど、ひょっとするともっと良いものがあるかもしれない」、「何足試してもぴったりの登山靴に出会えない」、「そもそも何を基準に選べばよいの?」…。そんな悩みが多数寄せられました。

だからこそ、登山靴を買う前にきちんと情報を収集して、ポイントを押さえて選ぶことが重要なのです。

ではさっそくアンケートを見てみましょう。

Question:登山靴を選ぶ時に重視するポイントは?

2020年12月 YAMAP 登山靴に関するアンケートから(回答者数:17,941件・複数回答)

アンケートの結果を見ると、登山靴を選ぶ際に約90%の人が足へのフィット感を重視していることがわかりました。しかし、「どうしたら自分の足にフィットしたものを見つけられるのかわからない」という声も。そこで、KEENスーパーバイザーの坂本さんに試し履きでジャストフィットする登山靴を見つける方法を聞いてみました!

KEENの大阪エリアを統括するKEENスーパーバイザーの坂本佳隆さん

登山靴の悩みはさまざま。靴選びのコツから正しいメンテナンスまで回答

正しい試し履きの方法を知り、サイズ感を確かめることが重要

Question:まだ自分の足にしっくりする靴に出会えていなくて、山でいつも足が痛くなってしまうので、足にピッタリとフィットした靴が欲しいです!(50代 女性)

坂本さん:ジャストフィットする靴を見つけるためには、ショップで色々なモデルを試し履きしてみることが重要です。ポイントは以下の3点です。
①つま先に余裕があること
②靴の中で指が動かせること
③足指の親指と小指、甲の部分が靴に当たって痛くないかをチェックすること

また、試し履きのときは、山で使うソックスを履いてからにしましょう。ソックスの厚さによってフィット感が変わってくるので、登山靴とソックスは、ワンセットと考える方がよいと思います。

登山靴のインソールを外し立ってみよう。立つと足の指が少し前に伸びるはず。そして、つま先に0.5~1cm程度の余裕があることをチェック

靴紐をしっかりと緩めたら足を入れて、かかとを床にトントンしてみよう。これで、かかとがヒールカップにしっかりと入る

靴紐をしっかりと締めたら、親指と小指の外側部分が靴に当たって違和感がないかを確認。違和感をおぼえたら、別のモデルに履き替えよう。登山靴のサイズは縦の長さを示す(cm)と横幅を示す(E)で表示されている場合がほとんど。横幅が狭い場合は、Eの値が大きなものを選んでみると良い

登山靴のなかで指がしっかり動くかどうかをチェック! また、実際に歩いたときにつま先が当たっていないかも確認すること

ためし履きは、最低でも5~10分かけて歩くこと

Question:店での試し履きでは左右ともぴったりだったのに、登山中、左足が痛くなって小指が黒ずんでしまいました。なぜなんでしょうか?(60代 男性)

坂本さん:ショップで登山靴を履いたら、店内を歩いてみることが大切です。本当にフィット感を確かめてみるには、最低でも5~10分くらいは歩かないとわかりません。歩くのが面倒だと思って早めに切り上げてしまうと、山に行ったときに靴ずれなどのトラブルになる恐れがあります。

質問された方は、左足の小指を痛めたとのことですが、もしかしたら左右の足の大きさが違っていたのかもしれません。実際、そういう方って意外といらっしゃるんですよ。その場合は、大きい足のサイズに合わせて靴を選びます。そして、小さい足は、靴紐をきつく締めて調整します。

店内を歩きながら「どこか当たって違和感をおぼえるところはないか」、「自分の足の形に合っているか」などをチェックしよう

登山靴は山行スタイルで使い分けるのがベスト

Question:友達は、登る山によって登山靴を使い分けています。どんなメリットがあるんですか?(30代 女性)

坂本さん:登山靴は、山行スタイルによって使い分けたほうが、疲れにくく安全な登山が楽しめます。たとえば、日帰り低山で荷物が軽いなら、スニーカー寄りのローカットでライトな靴がおすすめです。足首が固定されないので捻挫のリスクはありますが、軽いので軽快に歩けます。

岩場や稜線歩きなら、ミドル~ハイカットでソールもしっかりしたものがいいでしょう。靴自体が重めというデメリットはありますが、足場が不安定でも足首が固定されるので、捻挫などを防いでくれます。

どちらも一長一短があるので、登る山によって使い分けるのがベストだと思います。その方が、登山靴の寿命を長持ちさせることもできますよ。

(左)ローカットの登山靴は歩きやすいが、荷物が重かったり足場が不安定なところでは捻挫のリスクがあるので、日帰りハイキング向き
(右)ミドル~ハイカットは岩場や稜線歩きに向いている。日帰り低山に履いていくと、オーバースペックで逆に疲れてしまうこともある

登山前には、経年劣化が進んでいないか必ずチェックを!

Question:同行者の靴がパカパカに剥がれてしまい紐で補修しなんとか下山しました。こんなトラブルの場合、どうすればよいのですか?(40代 男性)

坂本さん:登山靴のソールは、使用頻度や保管状態にもよりますが、湿気やカビによって劣化するので、4~5年が寿命と言われています。そのため、購入してから5年以上経った登山靴を使うことはおすすめしません。

また、登山前には必ずソールを曲げ伸ばししてみて、細かな裂け目が入っていないか確認してみることも大切です。もし、登山中にソールが急に剥がれてしまったら、細引き(細いひも)やテープで応急処置をする必要があります。その場合、歩き続けると事故につながるリスクがありますので、速やかに下山しましょう。

ソールが剥がれてしまったらテープ等で固定し、早めに下山すること。テープを巻いた部分は滑りやすいので注意が必要

登山前には、ソールを折り曲げてみて劣化具合をチェック。細かいヒビや割れ目が見つかるようだと山行中にソールが剥がれるリスクが高い

登山中は、靴紐は二重に結び、登りと下りで締め方を変える

Question:すぐに靴紐がほどけてしまうんですが、いい結び方があったら教えてください(40代 女性)

坂本さん:登山靴のような丸い靴紐はほどけやすいんですよね。

そこで、お客様には二重蝶結びをおすすめしています。結び方は簡単で、普通の蝶結びで1回くぐらすところを2回に変えるだけです。ぜひ、みなさんもやってみてください。

また、登山靴の紐は、登りと下りで結び方を変えると歩きやすいですよ。とくにミドル・ハイカットの靴は、上りで少しゆるめにすると足首が固定されないので疲れにくいんです。下りのときは、筋肉が疲れていて足首がぐらつきがちなので、足首部分の紐をしっかりと締めて固定しましょう。ローカットでも、下りが始まるときに靴紐をしっかりと締めた方が、つま先が靴に当たって爪を傷つけるのを防いでくれます。

(左)普通の蝶結びのように1回結ぶ
(右)輪を作って、もう一方の紐を輪に回して通す

(左)ここまでは普通の蝶結び同じだが、Bの紐をさらにもう一度Aの部分に通す
(右)Bの紐をゆっくりと引っぱり、結び目の形を整える

真ん中の結び目が、縦に2本並んだら完成

登山後は、汚れを落としてしっかり乾燥させること!

Question:以前登山中に靴の底が抜けてしまったことがあり、メンテナンスの重要性を痛感。でも何をすればよいですか?(30代 女性)

坂本さん:そうですね、登山靴を長持ちさせるためには、メンテナンスがとても大切です。まずは、山から帰ってきたらインソールを取り出して洗いましょう。ソールに詰まった泥や小石は、ブラシなどでしっかりと取り除きます。アッパーは、紐をほどいてスポンジや固く絞った布で拭いて汚れを落としましょう。

泥だらけだとアッパーを水洗いしたくなりますが、これはNG。レザー素材は水を吸うと変形しますし、ナイロン素材も靴の内部に水が溜まるとカビの原因となってしまいます。

そして最後に日陰でしっかりと乾燥させてから、防水スプレーをかけて風通しのよいところで保管します。靴を箱に入れて保管する方がいますが、密閉した状態は靴の劣化を早めてしまうので、あまりおすすめできません。

インソールは取り出して水洗いし、しっかりと乾かす

アッパーの汚れは、水洗いせずにスポンジなどで拭き取る

使ってみて分かったKEENシューズの魅力

読者アンケートでは、普段からKEENシューズを愛用している登山者からも、色々な質問をいただきました。そこで、坂本さんにKEENでは、どんな点にこだわって登山靴を作っているのかについても、お話をうかがいました。

山でも街でもオールラウンドに履きこなせるカジュアルなデザイン

Question:靴選びはフィット感だけでなく、ファッション性もポイント。 その点、KEENのピレニーズはデザインが素敵で気に入っています。でも、登山靴を街場で履いても大丈夫ですか?(40代 女性)

坂本:もちろん履いてください! そして、このご意見、よくわかります。やはり見た目がオシャレな靴を履くと、気持ちもアガりますよね(笑)。登山靴には、快適かつ安全に山を歩くことができる機能性が必要ですが、それに加えてKEENが力を入れているのがデザイン性です。

例えば、新発売のテンポフレックスウォータープルーフは、登山はもちろん、タウンユースでも使えるファッション性の高さがお客様に好評です。最近は、モノトーンのスニーカーが流行していますが、ブラックならスニーカーライクに履きこなすことができます。このようにKEENの登山靴は、普段使いできるアイテムが多いのが特徴だと思います。

普段履きのファッションアイテムとしても使えるのは、KEENシューズならではのおすすめポイントだとか

「ヒールロック」を採用することでナチュラルなフィット感を実現!

Question:職場の友人が『KEENの登山靴は軽くて履きやすい』と言うのでお店に行って試しに履いてみたところ、ホントに軽くて履きやすかったので買って帰りました! 履きやすい理由は?(50代 女性)

坂本さん:ナチュラルなフィット感は、KEENがこだわっている部分なので、それを体感していただいたのはうれしいですね(笑)。履き心地が良く感じていただけたのは、日本人の足に合ったワイドな木型を採用し、甲の部分を包み込むような設計になっているからです。

また、足首周りには「ヒールロック」という靴紐と連動するテープを使っているので、かかと部分もしっかりとフィットするような構造になっています。実際に履いていただくとわかるのですが、この機能があることで、かかとがブレずに安定して歩くことができます。

かかと部分に幅1cmほどのテープを施し、足とシューズのフィット感を高める「ヒールロックシステム」

独自開発したシューズ専用の防水透湿素材を採用

Question:KEENの登山靴は、とにかく撥水、防水性能のよいイメージがあるのですが、その秘密はなんですか? (40代 男性)

坂本:KEENでは、登山靴に「KEEN.DRY」という独自開発した防水透湿性素材を使っています。これを靴のインナーに袋状に圧着しているので、ソールからもアッパーからも水が内部に入らないようになっているのです。それと同時に、汗ムレも防いでくれます。

また、「KEEN.DRY」は靴に特化した防水透湿性素材なので、メンブレン(素材に使われている防水透湿性フィルム)も硬く、耐久性が高いのが特徴です。基本的に、靴ひもをしっかりと締めて山を歩き回るのを前提に作られているので、破れて水が侵入してくるような心配は、ほとんどないと思います。

靴専用に開発された「KEEN.DRY」は耐久性抜群。悪天の中をハードに歩き回っても靴の中が濡れるのを防いでくれる

最新テクノロジー「KEEN.BELLOWS FLEX」で快適性がさらにアップ!

Question:KEENシューズ独自の機能性はありますか?(40代 男性)

坂本さん:今シーズンリリースされたフレックスシリーズというモデルには、登山靴の屈曲性をアップさせる「KEEN.BELLOWS FLEX」というテクノロジーが搭載されています。これは、アッパーの甲部分に蛇腹状のパーツを取り付けることでシューズが曲がりやすくなっているのです。

こちらも履いていただくとわかるのですが、ソールが確実に地面にグリップするので、ストレスフリーで歩くことができます。また、登山靴を履き慣れていない人でも、自然に足が蹴り出されるので快適な歩行が楽しめるはず。

KEENが自信を持っておすすめするこの新しい機能を、ぜひ来店して試し履きで実感していただきたいですね!

アッパーの蛇腹が曲がるのに連動し、ソールも曲がりやすい設計になっているので、長時間歩行をしても疲れにくい

【YAMAPユーザー限定!】KEEN直営店で来店キャンペーンを実施中

今回、 お話を伺ったのは大阪・天王寺&阿倍野エリア最大級のショッピングセンター、天王寺ミオ本館1Fにできたばかりの「KEEN POP-UP TENNOJI 」。JR、近鉄の駅から至近なので、買い物にはとても便利。

アドバイスしてくれた坂本さん 「KEENのお店は、すごく入りやすいと思います。友だちの家に遊びに行くような感覚で気軽に立ち寄ってください。スタッフも明るい子たちばかりなので、おしゃべりするだけでもOKです。もちろん、試し履きだけのお客様も大歓迎です!」

実はKEENは全国に直営店が11店舗もあるんだとか。記事を読んで気になった方はお近くのお店に行ってみては?

しかも今なら、来店者全員にKEENステッカーをプレゼント! また、シューズ購入者にはオリジナル防水スマホケースをプレゼントするキャンペーン中なんです!

いずれも「YAMAP MAGAZINEを読んだ」とキーワードを言う必要があるので忘れずに。なお数に限りがあるので「KEENシューズが気になった」という方はお店にGo!

店舗によって種類の違うオリジナルステッカーは、直営店の店頭で「YAMAPを見た」というだけでゲットできる(数量限定)

さらにアウトドアシューズ購入の方に、先着順でKEENオリジナル防水スマホケースをプレゼント!!(数量限定)

KEENストアは全国に11店舗







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原稿:大関直樹
撮影:カツマトシアキ
イラスト:吉田恭三
協力:キーン・ジャパン合同会社