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寒い時期の登山には腹巻きが効果絶大! カシミヤハラマキの実力とは?
日増しに寒さが身にしみる冬、体幹をしっかりと温めてくれる便利な腹巻きを愛用しているという人も多いのではないでしょうか。冬の登山にも、腹巻きを1枚プラスすればその保温効果は絶大。アウトドアのあらゆるシーンで使うことを前提としている腹巻きなら、大きな動作でもズレず、高い保温性と通気性を同時に実現するため、登山はもちろん、普段使いでも役立つこと間違いなしです。しかもそれが、アウトドア製品として使われることが少ない極上の肌触りを持つカシミヤ素材だとしたら!?
今回は自称ハラマキストのYAMAP MAGAZINE編集部員が出会った逸品「YAMAPオリジナル・カシミヤハラマキ」をご紹介しましょう。
目次
山の防寒アイテムの新定番? 「登山専用 腹巻き」を3つの視点でレビュー
今から何年も前、「雪が横から降る」と描写されるような北東北の女子高生だったYAMAP MAGAZINE編集部員の私。街灯の明かりすらかき消してしまいそうな真冬の雪の日ですら、タイツもはかずに寒さ知らずの素足で通学していたものです。
そんな健康体だった私が、「なんとなく本調子じゃない」「風邪っぽさがずっと続く」など時々顔を出す症状を改善すべくハラマキスト(腹巻愛好家を愛着を込めてこう呼びます)になったのは30代になってからのこと。これまで、それなりに気に入るものから、タンスの肥しと化してしまったものまで、それなりの数を購入してきました。
そんな中、YAMAPのオンラインストアで、オリジナルのハラマキ(YAMAPの腹巻きは商品名がカタカナなので、以下「ハラマキ」と記載)を作ったとの情報が。しかも、山での使い心地を追求した「登山専用」の腹巻きだというのだから、山好きハラマキストとしては試さないわけにはいきません! さっそく試し使いしてみることにしました。
今回特に注目したのは、登山者が使うハラマキとして欠かせない次の観点です。
①大きな動作でもズレないか・まるまらないか
②体温キープと汗冷えを回避できる保温性と通気性があるか
③耐久性とデザインを両立させる使い心地か
それでは順にレビューしていきたいと思います。
チェックポイント① 大きな動作でもズレないか・まるまらないか
まず確認したのは、登山のような大きな動作を伴うアクティビティでも、ズレずに、まるまらず身に付けることができるかという点です。腰回りよりウエストが細い方の場合、一般的にはゆるすぎても締め付けがキツすぎても、腹巻の下の方からまるまってしまったり、ウエスト部にハラマキが寄ってしまったりすることが多いものです。動きが大きい場合はなおさらです。そうなってしまうとハラマキ効果は限定的に。また、着心地も悪くなります。
今回まず「おっ!」と驚いたのは、厚くもなく、きつくもないのにしっかりと包み込まれるような安心感があることです。見た目は、シンプルな筒型ですが、着てみると一番太い腰回りも、一番細いウエスト部分も不思議と程良くフィット。
80%のカシミヤにナイロンとポリウレタンを加えているので、フラットな編み方にもかかわらず伸縮性があり、着脱がしやすく使用時にたるんだりずり落ちたりすることもありません。(YAMAP STOREより引用)
とある通り、今回、長時間のデスクワーク、寝ている間、トレラン中と使い倒してみたのですが、どこまでも私の動きについてきてくれたハラマキは初めてでした。これなら、登山や冬のアウトドアような動きが大きなアクティビティも安心。保温性などの機能面を語るより前の大切なポイントはこれで無事にクリアされました。
チェックポイント② 体温キープと汗冷えを回避できる保温性と通気性があるか
冬の登山やアウトドアでは外気が冷たく、運動をしてかいた汗はまたたく間に冷えてしまいます。そのまま放置すると風邪の原因になったり、ひどい場合は低体温症を招く危険もあります。そこで重要になるのが保温性と通気性です。
これまで使ったことのあるハラマキの中には、見た目はいかにもフワフワと暖かそうなのに、着てみると実感としての暖かさは期待外れというものもありました。素材や生地の織り方、形状などが保温力に影響を与えるようですが、今回試したハラマキは毛布をお腹に巻いたときの優しく空気を含んだような暖かさが印象的でした。
アウトドアアイテムに幅広く使われる天然素材といえば、メリノウールが真っ先に思い浮かびますが、(中略)肌ざわりのよさはカシミヤのほうが上。メリノウールよりもさらに細くしなやかで、軽さや保温力でも勝ります。(YAMAP STOREより引用)
じつは、これまではハラマキのみではなく、貼るタイプのカイロもプラスしてダブルパワーで体幹を温めるようにしていました。今回せっかくならと思い、カイロは使わず、ハラマキのみで過ごすことに。お腹に熱源を抱えるようなカイロの感覚も嫌いではないのですが、優しく全体を保温してくれるこのハラマキなら、カイロなしでも十分に安心できる暖かさがあるなと感じました。
日常使いでも、目覚めのほんのりと包み込まれるような暖かさはぜひ体感してもらいたいところです。一日の始まりの快適さは、その一日を充実させる原動力になることでしょう。
チェックポイント③ 耐久性とデザインを両立させる使い心地か
最後のポイントは、皆さん気になるだろう「カシミヤ感」です。高級天然素材のカシミヤをアウトドア商品に使うとは随分と思い切った判断。そして私が「YAMAPオリジナル・カシミヤハラマキ」という商品名を目にしたときの第一印象は、カシミヤセーターやマフラーなどでよくあるフワっとした手触りで、慎重に扱わなければすぐにダメになってしまうような繊細な素材感を想像していました。こんなふうにイメージしていると、手に取ったときの印象はちょっと違うものになるかもしれません。
「しっかりと編み込まれ、上品なハリとつやがあり、さらりとした素材感」
という表現が近いと思います。いろんなアクティビティに使っても良い丈夫さがあり、長く使えるという印象を持ちました。
耐久性や手入れも気になる点でしょう。
カシミヤはメリノウールに比べて素材が繊細なので、洗濯機で丸洗いはできません。けれども心配は無用。カシミヤの非常に高い抗菌作用が汗や皮脂の雑菌の繁殖を抑えるため、使っていてもニオイがほとんど気になりません。汚れもつきにくいので、頻繁に洗濯をする必要はなく、ごくたまにクリーニングする程度で充分です。(YAMAP STOREより引用)
また、個人的にシンプルなデザインのものが好きなので、あえてデザイン要素が何もなく、グレー1色でまとめあげられた潔さは高感度◎。最近はハラマキのデザインも豊富で、いろいろなタイプや価格帯のものが出回っていますが、上質でシンプル、かつ長持ちするタイプものを多くの方が終着点として選ぶようになるのではないかと思っています。
揃いのネックウォーマーでダブルの暖かさを
このカシミヤハラマキと同じ素材を使った新商品の「YAMAPオリジナル・カシミヤネックウォーマー」も今回併せて使ってみました。こちらは、ハラマキの生地を二重にして縫製した、しっかりとした厚さがあるタイプで、冬山や春先のまだ冷え込むシーズンに役立ちそうです。
ネックウォーマーで耳を覆ってビーニーがわりにしたり、口元まで上げて頰がピリピリするような冷たい風を防いだりするシーンもあるでしょう。口元を覆うような時も、このカシミヤ素材の生地は吸水性が高くすぐに水分を吸い上げるため、息で湿った部分が濡れてずっと乾かない(そして氷になる…)といった不快感がないのもありがたいポイントです。
これで冬登山の、お腹まわりと首元の完全防備は完了。冬の寒さよ、やってこい!と気持ちが大きくなること間違いなしです。
クリスマスシーズンも近い今、毎日をがんばって過ごしているあなた自身に、また、「寒いね」と言葉を掛け合える誰かに、暖かさをプレゼントしてみるのもいいかもしれませんね。
冬の登山に効果絶大の腹巻きで暖かさキープ! 「YAMAPオリジナル カシミヤハラマキ」「YAMAPオリジナル・カシミヤネックウォーマー」の詳細はYAMAP STOREで
YAMAPオリジナルの「カシミヤハラマキ」「カシミヤネックウォーマー」に興味を持たれた方は「YAMAP STORE」の専用ページもご覧ください。本記事では言及しきれていない詳細な機能やメリットが詳しく記されています。限定商品で数に限りもあるので、ぜひ早めにチェックしてみてくださいね。
YAMAPオリジナル カシミヤ ハラマキ
6,210円(税込)
Material: カシミヤ80% / ナイロン17% / ポリウレタン3%
Weight: 70g
Size: W34cm×25cm
YAMAPオリジナル カシミヤ ネックウォーマー
7,140円(税込)
Material: カシミヤ80% / ナイロン17% / ポリウレタン3%
Weight: 98g
Size: W27cm×23cm
YAMAP MAGAZINE 編集部
登山アプリYAMAP運営のWebメディア「YAMAP MAGAZINE」編集部。365日、寝ても覚めても山のことばかり。日帰り登山にテント泊縦走、雪山、クライミング、トレラン…山や自然を楽しむアウトドア・アクティビティを日々堪能しつつ、その魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと奮闘中。
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